人文地理
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地理学と人口移動
近年の研究の概観と評価
フィールディング・ アンソニー・J
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2003 年 55 巻 4 号 p. 352-366

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抄録

国内および国際人口移動に関する近年の地理学的研究の概観と評価をおこなうことが本稿の目的である。得られた結果は以下の4点にまとめられる。1) 地理学は人口移動研究において中心的な役割を果たしてきた (逆もまた然りである)。2) これまでの地理学者による人口移動研究の特徴は人口移動の数や空間パターンに関する実証的研究であり, しばしば計量的手法が用いられた。3) しかしながら従来の研究は, 人口移動の文化的, 政治的, 社会的側面の重要性に関する検討が不十分であり, また研究対象地域が特定の先進諸国に偏っていた。4) 今後の研究ではこれらの偏りを修正していく必要がある。

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