頭頸部癌
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頭頸部癌治療における緩和ケアのありかた
再発癌・超進行癌の治療はどこまでするか
―頭頸部外科医の立場から―
吉本 世一浅井 昌大小野 貴之
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2010 年 36 巻 4 号 p. 420-423

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抄録
再発癌や超進行癌の治療選択においてもエビデンスが重視されるべきであるが,治療開始時にすでにクオリティ・オブ・ライフ(QOL)が低い症例では根治性が低くとも手術の適応を考慮すべき場合があると考えられる。その際にはNarrative Based Medicine(NBM)が重要であり,患者との十分な対話と患者医師間の良好な人間関係が必要であると思われた。最終的な判断は多業種カンファレンスにおいて決定されるべきであり,また今後は手術による在宅期間の延長やコストパフォーマンスについてのエビデンスの構築が望まれる。
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© 2010 日本頭頸部癌学会
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