頭頸部癌
Online ISSN : 1881-8382
Print ISSN : 1349-5747
ISSN-L : 1349-5747
その他臨床
再発転移頭頸部扁平上皮癌に対するセツキシマブ併用化学療法後の治療効果および予後因子の検討
鈴木 健介阪上 智史藤澤 琢郎八木 正夫清水 皆貴林 謙治中村 聡明澤田 俊輔岩井 大
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 43 巻 4 号 p. 493-498

詳細
抄録
2013年1月から2017年1月にFirst lineとしてセツキシマブ併用化学療法を施行した再発・転移頭頸部扁平上皮癌39例を対象とし,治療効果および予後因子につき検討した。年齢は23歳から89歳(中央値68歳),男性32例,女性7例であった。First lineとしてセツキシマブと併用した化学療法の内容はFC(5-FU+カルボプラチン)が32例,パクリタキセル5例,その他2例であった。全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)の中央値はそれぞれ9.0ヶ月,5.3ヶ月であった。Grade 3以上の有害事象は5例(12.8%)と少なく,First lineとしてのFC+セツキシマブは治療効果,有害事象の観点から有効と考えられた。化学療法前のperformance status良好例(PS 0-1),Second line以降の治療を行ったものはOS,PFSいずれも有意に予後良好であった。
著者関連情報
© 2017 日本頭頸部癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top