頭頸部癌
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Quality of Survivalを考慮した頭頸部癌支持療法
周術期の嚥下機能評価と肩関節リハビリテーション
槇 大輔大上 研二戎本 浩史酒井 昭博
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2019 年 45 巻 1 号 p. 8-11

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抄録

 頭頸部癌治療が完了し癌を克服した患者(Cancer survivor)においては,癌治療後のQOLすなわちQuality of Survival (QOS) が重要となる。当院で取り組んでいる頭頸部癌支持療法のうち,嚥下機能評価と肩関節リハビリテーションについて紹介する。  当院では頭頸部癌再建手術において医師だけではなく摂食・嚥下障害認定看護師を中心としたスタッフが術後の摂食状況の確認や食形態の調整を行っている。周術期の嚥下機能評価や摂食機能療法に関するケア基準の導入によって術後経口摂取までの期間短縮や段階的な食事形態のアップが可能となった。  また,頸部郭清術後のshoulder syndromeを軽減するために,術直後の肩関節の機能や術式に合わせてエクササイズの方法と強度を設定し,セルフトレーニングを自宅でも継続できるよう取り組んでいる。予防的頸部郭清においてLevelⅡB領域の郭清を省略することによって,術直後の肩関節機能とQOLが改善した。

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© 2019 日本頭頸部癌学会
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