1995 年 21 巻 3 号 p. 507-512
下顎歯肉癌で顎切除後, 血管柄付腸骨移植を行い, 移植骨が生着後, デンタルインプラントを応用し, 咀嚼機能の回復を伴った顎骨再建を行った。
使用したデンタルインプラントは, ノーベルファルマ社製, ブローネマルクインプラントで, 直径3.75mm, 長さ10~18mmのセルフタップフィクスチャー5本を埋入し, 6か月後にアバットメントを装着した。最終補綴物は3本のアバットメントをドルダー・バーで連結し, バーアタッチメントを利用したオーバーデンチャーとした。本症例を通して, 顎切除後のインプラント義歯の問題点を考察した。