頭頸部腫瘍
Online ISSN : 1883-9878
Print ISSN : 0911-4335
ISSN-L : 0911-4335
デンタルインプラントを用いた機能的顎骨再建とその問題点
榎本 昭二
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 21 巻 3 号 p. 507-512

詳細
抄録

下顎歯肉癌で顎切除後, 血管柄付腸骨移植を行い, 移植骨が生着後, デンタルインプラントを応用し, 咀嚼機能の回復を伴った顎骨再建を行った。
使用したデンタルインプラントは, ノーベルファルマ社製, ブローネマルクインプラントで, 直径3.75mm, 長さ10~18mmのセルフタップフィクスチャー5本を埋入し, 6か月後にアバットメントを装着した。最終補綴物は3本のアバットメントをドルダー・バーで連結し, バーアタッチメントを利用したオーバーデンチャーとした。本症例を通して, 顎切除後のインプラント義歯の問題点を考察した。

著者関連情報
© 日本頭頸部癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top