頭頸部腫瘍
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手術治療を主体とした舌癌の治療成績
朝蔭 孝宏海老原 敏岸本 誠司浅井 昌大大山 和一郎斉川 雅久羽田 達正林 隆一鬼塚 哲郎木股 敬裕内山 清貴海老原 充桜庭 実山崎 光男森 紀美江飯田 善幸
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キーワード: 舌がん, 扁平上皮がん, 手術
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1999 年 25 巻 1 号 p. 118-122

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抄録
国立がんセンター頭頸科においては, 近年舌癌に対して手術を主体とした治療を施行してきた。今回その治療成績を検討し今後の治療に還元することを目的とし研究を行った。対象症例は1988年から1995年の間に一次治療を施行した舌扁平上皮癌241例とした。その結果5年累積生存率は66.8%ステージI, II, III, IVでは88.7%, 75.5%, 54.6%, 34.4%であった。5年累積局所制御率は81.6%であった。また頸部リンパ節再発は29.5%に認めた。舌深部の完全なる切除が局所制御率および生存率の向上につながると考えた。そして頸部郭清範囲, 病理組織学的転移部位および再発部位の検討を次なる課題と考えた。
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© 日本頭頸部癌学会
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