頭頸部腫瘍
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穿通枝皮弁概念に基づいた遊離皮弁による頭頸部癌再建
中山 敏北野 博也長谷川 泰久鳥居 修平
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2003 年 29 巻 3 号 p. 428-433

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抄録
1992年4月から2003年4月の間, 433例の頭頸部癌の再建を行い, 穿通枝皮弁 (94皮弁) や穿通枝に基づいた各種の複合皮弁 (105皮弁) を含む様々な種類の遊離皮弁を用いてきた。われわれの皮弁挙上の特徴は, メスを用いた穿通血管の追跡剥離であり, 術式を紹介する。合併症発生率は初回再建群より再発再建群で高く, また通常の遊離皮弁移植より複合皮弁を用いた場合に高かった。合併症発生の観点から, 複合皮弁や穿通枝皮弁の頭頸部再建における役割, 適応について考察する。
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© 日本頭頸部癌学会
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