日本健康開発雑誌
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高校教員におけるパラリンピックの視聴状況および視聴経験者の特徴
柴田 陽介栗田 泰成森下 佳穂尾島 俊之
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論文ID: 202445G04

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抄録

背景・目的 本研究の目的は高校教員におけるパラリンピックの視聴状況と視聴経験者の特徴を明らかにすることである。

方法 本邦すべての高校のすべての教員を対象にした横断研究である。全国5007校の高校に調査依頼文を郵送し、それを教員に配布してもらい、教員からオンラインで回答を得た。調査項目は、パラリンピックの視聴経験の有無、ある場合は競技種目別の視聴経験の状況とした。回答者の特性は、教員免許、現在担当の部、運動部の顧問歴、運動などとした。解析は記述統計と視聴経験ありに対する特性のオッズ比を算出した。

結果 回答者は7,892人、男性は75.5%、平均年齢は40.6歳だった。パラリンピックの視聴経験のある者は69.0%、競技種目別には、身体障がい者の競技は93.4%、視覚障がい者の競技は76.2%、聴覚障がい者の競技は54.5%、知的障がい者の競技は50.0%だった。視聴経験ありに対する特性のオッズ比は、教員免許が保健体育(基準:保健体育以外)で1.34(95%信頼区間:1.31-1.38)、現在担当の部が運動部(文化部)で1.14(1.10-1.19)、運動部の顧問歴があると1.26(1.17-1.36)、運動をしていると1.12(1.09-1.16)だった。

考察 パラリンピックの視聴経験がある高校教員は69.0%であった。視聴経験のある者は、運動に関連する要因を持っている者が多かった。

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