東京保健科学学会誌
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大腿骨頚部骨折手術例早期リハビリテーションプロトコールの紹介と作成の経緯
奥 壽郎小山 理恵子佐久間 智子内藤 郁奈
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2000 年 2 巻 4 号 p. 287-291

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抄録
高齢者に多い大腿骨頚部骨折患者に対する早期リハビリテーションの重要性は周知の事実である。1997年4月から1998年12月までに当院で手術を施行した大腿骨頚部骨折患者13例のリハビリテーション経過を後方視的に調査した。受傷日から手術日までの日数は21日, 術前理学療法の施行状況は13例中4例, 手術日から全荷重歩行運動開始までの日数は46日, 在院日数は97日であった。これらのことより, 当院では本疾患に対する早期リハビリテーションが確立されていない状況であったことが明らかになった。そこで今回, 早期在宅復帰を目的とした骨接合術後6週間, 人工骨頭置換術後8週間のリハビリテーションプロトコールを作成したので報告する。
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2000 日本保健科学学会
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