東京保健科学学会誌
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^<99>Mo-^<99m>Tcジェネレータのノンスタンダードな実験
福士 政広齋藤 秀敏福田 賢一
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2000 年 3 巻 1 号 p. 29-32

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抄録
医療用の代表的なジェネレータに^<99>Mo[66h] / ^<99m>Tc「6h」がある。このジェネレータはアルミナのカラムに親核種を吸着させ生理食塩液の溶離液で娘核種を溶出する。また, 無担体のRIが得られることから, 放射性医薬品として核医学検査に多用されている。 放射線技師を目指す学生にとってジェネレータシステムを理解することは重要なことである。標準的に行われている実験は, ジェネレータシステムの操作や構造・特徴および放射平衡と溶離放射能の関係を理解する実験のみである。 そこで, 我々は溶離液に1mol / lの塩化水素溶液[HCL], 1mol / lの水酸化ナトリウム溶液[NaOH]を用いた実験を追加した。これによりカラムから分離してはならない親核種が溶出されることが確認された。また, 学生はジェネレータシステムの使用法で標準・非標準的な使用法の違いを効果的に理解することができた。
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2000 日本保健科学学会
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