魚類学雑誌
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キダイの肝臓エステラーゼ電気泳動像にみられる変異
小西 芳信谷口 順彦
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1975 年 21 巻 4 号 p. 220-222

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抄録
キダイ, Dentex tumifrons (Temminck et Schlegel) の筋肉蛋白, LDH, MDH, エステラーゼなどをデンプンゲル電気泳動法により検出し, 系群分析に有効な遺伝的変異を探索した.肝臓のエステラーゼ像には明瞭な変異がみられたので, その遺伝様式について検討をくわえた.この変異は原点とBPB (指示薬) の位置とのほぼ中間付近に出現する.各個体は出現位置の異なる3種のゾーンのうち1本あるいは2本を保有する.したがって, エステラーゼパターンは保有するゾーンによりA, AB, AC, B, BC, およびCの6型に分けられる.これら6型のパターンはエステラーゼの表現型が3種の複対立遺伝子A, BおよびCにより決定されることを示している.遺伝子A, BおよびCの頻度はそれぞれ異なる海域から得たサンプルによって異なる.これらの事実は, エステラーゼパターンがキダイの系群分析に有効な変異を含んでいることを示している.
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© 日本魚類学会
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