魚類学雑誌
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フエダイ科魚類フエダイLutjanus stellatusの飼育下における産卵行動とその卵内発生及び孵化仔魚
濱本 俊策, 熊谷 滋, 野坂 克巳, 真鍋 三郎, 春日 公, 岩槻 幸雄
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1992 年 39 巻 3 号 p. 219-228

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抄録
高知県幡多郡柏島周辺近海で採集後飼育されたフエダイ科魚類フエダイ (Lutjanus stellatus) の飼育下における産卵行動とその卵内発生及び癬化後3.5日目までの仔魚を記載した.
受精卵は, 1984年5月13日から6月l4日まで毎夜観察され, また5月28日から6月14日までの間で延べ37回の産卵行動を観察した.親魚は, まず水槽内の採光窓のFの一ヶ所に群れ (100尾以上) を作った後, 腹部が膨出し体表全体が白変した一尾の雌と, 数尾の雄による求愛によって産卵行動を始めた.それらの雄は雌の腹部を交壊こっっき, その雌を上方に向けて下から押し上げた.更に多数の雄がそれに追尾し, 水表面まぎわまで螺旋状に一瞬のうちに上昇した後, 放精・放卵に至った.
本種の受精卵は, 油球1個を有する卵径0.80-0.85mmの球形分離浮性卵で, 水温24.0±0.5℃ では受精後30時間後に孵化を開始し, その後3時間で80%の卵が孵化を終えた.孵化直後の仔魚は, 平均全長2.52mm, 卵黄は長卵形で大きく, その先端は吻端より前方に突出していた.油球はほぼ卵黄先端にあり, 卵黄表面から突出していなかった.孵化後3.5日の仔魚は全長3.40mmで, 卵黄をほぼ吸収して口と肛門が開いた.
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