耳鼻咽喉科免疫アレルギー
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総説
IL-6と癌細胞活性
西野 宏
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キーワード: IL-6, 増殖, 浸潤, 血管新生, 転移
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2016 年 34 巻 1 号 p. 13-18

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抄録

Interleukin-6(IL-6)は代表的な炎症性サイトカインである。IL-6は炎症のみならず癌細胞の生物学的活性に影響を与える。細胞増殖,細胞死抵抗性,浸潤,血管新生,転移,免疫,幹細胞,悪液質に関与していることがわかってきた。IL-6は多くの癌細胞において癌細胞活性を高め,腫瘍形成と転移に関与する重要なサイトカインである。この総説では簡潔にその働きを述べる。

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© 2016 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
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