日本舌側矯正歯科学会会誌
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舌側からの矯正装置による治療―Angle Class II 三症例―
伝法 昌広
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キーワード: 舌側矯正, アングルII級
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2010 年 2010 巻 21 号 p. 32-51

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抄録
Angle II級症例を舌側矯正にて治療し、三症例の治療法の違いについて検討した。
【症例1】Angle II級。#14#24#35#45抜歯。インプラントアンカーにて上顎前歯の遠心移動を行った。
【症例2】Angle II級1類。#14#24抜歯。II級顎間ゴムにて上顎前歯の遠心移動を行った。
【症例3】Angle II級2類。#14#24抜歯。リンガルアーチにてアライメントした後レベリングを行った。
上顎前歯は最終段階でトルキングを行い良好な結果を得られた。上顎臼歯はインプラントアンカー、顎間ゴムを使用し最大の固定が得られた。下顎前歯はブラケットを切縁寄りに付け、極力丸型ワイヤーを使用することによりフレアアウトさせた。明確な治療目標を持ち、それに応じたメカニクスの導入が重要と思われる。
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© 2010 日本舌側矯正歯科学会
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