日本舌側矯正歯科学会会誌
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舌側矯正技工の「今まで」と「これから」
望月 貴博
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2020 年 2020 巻 30 号 p. 30-36

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抄録
 当社では2017年よりイタリアのScuzzo先生によって開発された,デジタルセットアップ(elinesystem)の使用を開始して2年になる.  一方,従来のアナログセットアップの作製も並行して行っている.  現在ではオーラルスキャナーを使用される先生も徐々に増え,セットアップのオーダー方法も デジタルセットアップでは, ・デジタル印象からデジタルセットアップ作製 ・シリコン印象からデジタルセットアップ作製 アナログセットアップでは ・デジタル印象からアナログセットアップ作製 ・シリコン印象からアナログセットアップ作製 など組み合わせも従来より増えてきた. またそれぞれの特徴としてデジタルセットアップでは ・石膏模型の作製が不要 ・ワックスによる変形の影響を受けない 等 アナログセットアップの特徴としては ・リボンディングの際の再セットアップおよび再製作が短時間で行うことができる ・実際に歯列(模型)を触って確認できる 等の特徴がある.  そこで,デジタルセットアップとアナログセットアップそれぞれの特徴,デジタル技術は矯正技工に良い影響をもたらすのか,あくまで歯科技工士の視点から述べる.
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© 2020 日本舌側矯正歯科学会
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