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音声言語医学
Vol. 54 (2013) No. 1 p. 8-13

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http://doi.org/10.5112/jjlp.54.8

原著

一側喉頭麻痺の嗄声に対する外科的治療には,甲状軟骨形成術I型,声帯内注入術,披裂軟骨内転術,神経再建術がある.今回,陳旧性一側喉頭麻痺に対し,披裂軟骨内転術に併用して神経移行術を行った症例の術後発声機能を経時的に検討した.検討項目は,声帯振動の規則性,振幅,声門間隙,空気力学的検査(MPT,MFR),聴覚心理的評価のGRBAS尺度(G,B)である.検討は,術前および術後1,3,6,12,24ヵ月と経時的に評価した.結果,術前後では,MFRの術後1ヵ月の値を除いたすべての項目・時期で有意に改善した.また,術後経時的に比較すると,声帯振動の振幅,声門間隙,MPT,G,Bが術後1ヵ月以降も経時的に改善した.陳旧性一側喉頭麻痺に対して,内転術と神経移行術の併用を行うと,発声機能が術前後で改善するだけでなく,術後も経時的な改善を認め,ほぼ正常声になることが明らかとなった.

Copyright © 2013 日本音声言語医学会

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