滋賀医科大学解剖学第2講座
1998 年 39 巻 3 号 p. 323-328
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脳のもつ可塑性は大きくて測り知れないほどである.人工内耳の出現は当初予想もしなかったような聴覚―言語―音声機能の改善をもたらし, むしろ基礎的研究が遅れをとってそのメカニズムの解明においついていない現状である.本論文では1) 脳の個体発達にともなう可塑性, 2) 上位脳 (中脳・視床・大脳皮質レベル) と下位脳幹 (延髄・橋レベル) での発達と可塑性, 3) 脳の系統発生と進化にともなう可塑性について著者の最近の研究をまじえて考察した.
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