音声言語医学
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音声知覚の発達
林 安紀子
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2005 年 46 巻 2 号 p. 145-147

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抄録
乳児期の音声知覚発達について, 最近の動向を概観した.特に, 音声の分節化知覚の発達について焦点をあてた.人の声が意味を担う言語記号として理解されるためには, 連続的で話者や発話状況によって変動の大きい音響信号を, 有限個の音韻の連鎖として範畴的に知覚できること, さらにそれらの系列である形態素や語のまとまりとして分節化して知覚できることが前提となる.これらの知覚の手掛かりは, グローバルな音声特徴から, より微細な音声特徴へと増えていき, より精緻化されていく.
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© 日本音声言語医学会
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