有病者歯科医療
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統合失調症患者にみられた薬物性開咬の1例
中村 広一
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2007 年 16 巻 3 号 p. 149-154

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抄録
若年の統合失調症患者にみられた抗精神病薬 (ハロペリドール) 由来の錐体外路症状に起因する薬物性開咬の2年半にわたる臨床経過を追跡した. その観察の結果, 1. 本病態が原因薬物の服用中は持続すること, 2. 薬物の減量に伴って軽快し中止により治癒することが確認された. 統合失調症の好発時期にある若年者の咬合治療に関わる歯科医師にとって, 本病態の知識は必須と考える.
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© 日本有病者歯科医療学会
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