有病者歯科医療
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有病者における口腔外科管理の検討
入院下抜歯症例について
桑澤 隆補大西 晋山崎 卓三宮 慶邦扇内 秀樹
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キーワード: 有病者, 入院, 抜歯, 抗凝固療法
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1997 年 6 巻 1 号 p. 11-15

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抄録
1993年1月から1995年12月までの3年間に, 入院下で抜歯を行った有病者について検討を行った。
性別は男性33名, 女性65名で, 平均年齢は52.3歳であった。1人当たりの全身疾患数は1疾患が51名, 2疾患以上が47名で, 平均の疾患数は1.8疾患であった。その内訳は循環器疾患が最も多く98例, 以下, 内分泌・代謝疾患, 血液疾患, 消化器疾患などであった。
抜歯は264歯, 135回行われた。抗凝固療法を行っている患者は41名で, そのうち26名は維持量下で処置した。
その結果, 偶発症は13件に発症し, 全手術件数135回の9.6%に相当した。そのうち7例が後出血で, 以下, 血圧上昇3例, 発熱, 不整脈, 薬疹が各1例であった。
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