抄録
近年,non-albicans の増加が報告されており,今回,外科 • 救急領域と抗真菌薬の予防投与をおこなう血液内科から分離したnon-albicans について,検出菌種,検出率および抗真菌薬感受性成績の動向を調査し,まれなCandida spp.に着目した.その結果,血液内科においてまれなCandida spp.を高率で検出し,感受性も低かった.外科 • 救急領域に比べ,血液内科ではC. glabrata やC. krusei などへの移行よりも,まれなCandida spp.への移行であった.今後はまれなCandida spp.の分離頻度と感受性成績の動向に注意が必要である.