日本医真菌学会雑誌
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Trichophyton rubrumによる外耳道白癬の親子例
大島 歩飯塚 崇志二宮 淳也浜口 太造滝内 石夫
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1998 年 39 巻 2 号 p. 99-102

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抄録
耳かきにより感染したと思われる外耳道白癬の親子例を経験した.
症例1は44歳,男.耳道の激しい痒みを主訴に来院した.右の耳介および耳朶に小葉状の鱗屑を付すびまん性の紅斑を認め,軟骨部から骨部外耳道は発赤し,黄褐色,乾燥性の小葉状の耳垢を認めた.
症例2は14歳,男.症例1の子供.左外耳に痒みが生じ,父親と同じ耳かきを使い連日掻いていたという.左の軟骨部から骨部外耳道に父親と同様の耳垢が認められた.耳介に明らかな皮疹は認められなかった.
症例1および2より採取した耳垢のKOH直接検鏡で,いずれも極めて多数の菌要素が認められ,また耳垢のサブロー培養にて,白色綿状のコロニーが培養されTrichophyton rubrumと同定された.治療は両者ともにイトラコナゾールの内服にて治癒した.
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