超音波医学
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特集「Echocardiographic management of valvular heart disease」
膵嚢胞性病変の診断における経腹壁超音波検査の役割り
橋本 千樹廣岡 芳樹川部 直人中岡 和徳吉岡 健太郎
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2022 年 49 巻 3 号 p. 249-259

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抄録

膵嚢胞性病変(pancreatic cystic lesions: PCL)は,近年の腹部画像技術の進歩により偶発的に発見される頻度が増加してきている.PCLには,様々な病態が含まれており,その範囲は良性疾患から悪性腫瘍にまで及ぶ.そのため,最善の治療計画を決定するためには,正確な診断が重要となる.経腹壁超音波検査(ultrasonography: US)は非侵襲的かつ安価なため,広く用いられているため,PCLなどの腹部疾患における初回検査や経過観察の検査にもっとも適切な画像検査だと考えられている.PCL診断におけるUSの可能性と限界,ならびにUSの技術的進歩,PCLにおける超音波所見の特徴について論評する.

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© 2021 公益社団法人 日本超音波医学会
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