抄録
公益社団法人日本超音波医学会認定超音波検査士は,領域別に消化器,循環器,体表臓器,泌尿器,産婦人科,健診,血管に分けられ,各領域で専門性を発揮しており,会員数も増加している.一方,総医師数は30年前と比較し80%増加したが,産婦人科医師は20%減少している.その間の出生数は30%減少しているが,ハイリスク妊産婦の増加など業務は拡大し,産科医療は過重労働になっている.超音波検査士による超音波検査は積極的に行われており,今やどの領域も欠くことのできない生理検査になっている.これから益々過酷になると思われる産婦人科医療に,産婦人科領域の超音波検査士による胎児超音波検査は,今まで以上に必要になると考えられる.日本産科婦人科学会が推奨している方法や私共の行っている胎児超音波検査のチェックポイントを示す.