日本線虫研究会誌
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イネシンガレセンチュウの本田における発生例
上林 譲今村 三郎
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1972 年 1 巻 p. 22-24

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抄録
1967年に名古屋市内の水田でイネシンガレセンチュウ本田伝播の顕著な事例を発見した。巾50m, 長さ200mの1筆の田のほぼ中央に位置する巾50m, 長さ20mの線虫発生ほ場を伝播源として東西にそれぞれ20mまで線虫の寄生が認められ, そのうち東側に約12m, 西側に3~4mまで著しい発生を示した。伝播源となったほ場と隣接ほ場との境界には障壁がないため潅溜i水の流通は自由で, 寄生苗より遊出した線虫が水流によって両側に伝播したことが明らかである。
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© 日本線虫学会
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