日本線虫研究会誌
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2新種を含む阿蘇山産Nothocriconema属線虫4種の記載
皆川 望
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1981 年 10 巻 p. 16-26

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抄録
阿蘇山の主に外輪山上の牧野およびその周辺から採取されたNothocriconema属線虫4種について分類学的検討を行った。それらのうちの2種はN.longlnm (Gunhold, 1953), N.jaejuense Choi & Geraert, 1975と同定した。他の2種は未記載の種と認め, N.palliatun n.sp.およびN. bellatulum n.sp.と命名した。N. palliatumn.sp.はハナイカダ, リョウブ, ミズキ等の木本の根辺から分離された。本種は尾端部が薄いクチクラ様の膜に被われている事からN.loofiに近似の種と考えられるが, 体長・口針長ともに短かく, 体環数も少ない事からそれと区別される。N.bellatulum n.sp.はツクシヤブウツギの根辺から検出され, N.longulum, N.demani等にやや似るが, 体長, 口針長ともにそれらの種より短かい。上記2新種を含め, 4種線虫について雌雄成虫, 各令期の幼虫を記載・図示した。
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