日本線虫研究会誌
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カルス培養によるネグサレセンチュウの増殖に及ぼすpHと温度の影響
三井 康横沢 菱三一戸 稔
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1975 年 5 巻 p. 48-55

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抄録

ネグサレセンチュウPratylenchus penetrans, P.fallax, P. crenatus, P. loasi, P. vulnus, P. coffeae, P.zeaeなど7種22群をSchenk & Hildebrandtの培地を用い, アルファルファのカルスで培養し, 培地のpH (2.9-8.1) と培養温度 (15-34℃) の線虫の増殖に及ぼす影響を調査した.培地のpHの影響はほとんど認められず, また線虫の種類による差異もなかったが, P.loosiの第5, P. uulnusの第3, P. fallaxの第2の各群では低いpHで増殖率が低下した.増殖適温はP.penetrans, P. fallax, P. vulnus (3群), P. loosi, P.crenatus では25℃ 前後であり,.P.ulnusの1群は25-30℃, P. coffeaeをま25-32℃, P, zeaeをま29-34℃であった.

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