抄録
長野県の森林土壌から検出したナガハリセンチュウ属の2新種を記載した。Longidorus laricis n. sp.は、唇部にくびれがあり、尾は短い鈍円錐形、歯針が長く、頭端から導環までの距離が大変長い等の特徴を有する。本種はL. litchii Xu & CHENG, 1992、L. fangi Xu & CHENG, 1991及びL. orongorongensis YEATES, VAN ETTEGER & HooPER, 1992に似ているが、L. litchiiとは、a値が大きく、唇部にはくびれがあり、唇部体幅が広く、第1期幼虫の尾が短いことから、またL. fangi及びL. orongorongensisとは、頭端から導環までの距離が長く、尾が短いことから、それぞれ区別される。L. naganensis n. sp. は、唇部が僅かにくびれ、尾は鈍円錐からほぼ半円形、歯針及び頭端から導環までの距離が長い等の特徴を有する。本種はL. litchiiに近似するが、L. 1itchiiとは、尾が長く、唇部体幅が広く、第1期幼虫の尾が短いこと、熱殺後の体形がC字状から螺旋状であることから区別される。2新種の幼虫の齢期は、体長、歯針長、替歯針長等からそれぞれ3齢期に分けられた。