論文ID: 20230307a
本研究は、入院中突然病院閉鎖になり、隔離状態に陥った患者がどのような心理状態を呈したか、どのような現象が起こったかを明らかにすることを目的とし、インタビューガイドを用いて半構成的面接を行った。患者は家族に会えない寂しさや不便さ、経済的な不自由さを感じていた。未知のウイルスの感染拡大初期に、テレビ報道による過酷な現状に怯え、退院後は風評被害にさらされていた。一方数少ない患者同士の連帯感も生まれ、互いに励まし合う様子や隔離状態を電子媒体利用のきっかけとする患者もみられた。感染対策を徹底し、隔離状態に陥った患者の孤独感に配慮しながら生活上の不自由さ孤独感や孤立感に配慮するよう看護師は働きかけなければならない。