論文ID: 20240624
看護情報を扱う際の倫理的行動に対する認識について明らかにすることを目的に、層化無作為抽出した一般病院に勤務する看護管理職、および訪問看護ステーションに勤務する看護師の資格を有する管理職を対象に無記名自記式質問紙調査を実施し、147名の有効回答を得た。看護情報を扱う際の倫理的行動に対する認識について、自由回答の記述を分析データとし質的記述的に分析したところ、6コアカテゴリが抽出された。【情報漏洩を防ぐ】ことを明確な目的として予防的な行動を習慣化し、それを意識した上で対策を実行することが望ましく、【情報を扱うことに対する倫理観の涵養】に努めるとともに【情報や患者に対する誠実な態度】をもって、【適切な情報共有】を行うことが必要である。また、情報を守秘することのみに注視するのではなく【情報の完全性を確保】しつつ、【看護への活用】ができることが、看護情報を扱う際の倫理的行動として認識されていると明らかになった。