看護科学研究
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小児救急外来を受診した保護者のインターネット利用実態と受診判断
草野 淳子高野 政子藤田 裕子
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2015 年 13 巻 2 号 p. 35-42

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抄録
本研究の目的は、保護者の家庭でのインターネットの利用実態を調査すること、時間外診療をした子どもの保護者がどのような医療情報で、受診判断をしているかを明らかにすることである。保護者を対象に医療情報の入手方法、今回の受診の理由、保護者のインターネット環境、掲載される情報への期待など合計20項目を調査した。有効回答286部を分析対象とした。医療情報源として保護者の52.8%が市報を利用し、46.9%の保護者がインターネットを利用していた。使用されている機器は年齢によって差が見られた。子どもの発病で受診の判断を行う際は、自己の経験をもとに判断する人が52.8%と最も多く、インターネットで調べて判断した人は7.2%であった。インターネットの情報では受診判断につながっていなかった。今後保護者のインターネット利用を見越し、インターネットに保護者が理解でき、根拠に基づいた情報の掲載が必要である。
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© 2015 看護科学研究編集委員会
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