看護科学研究
Online ISSN : 2424-0052
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総説
「患者の苦痛」の概念分析
馬場 友美清村 紀子
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キーワード: 患者の苦痛, 概念分析
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2022 年 20 巻 1 号 p. 1-13

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抄録

【研究目的】「患者の苦痛」の概念および定義を明らかにする。さらに、その定義を踏まえた上で看護への示唆を得ることである。【研究方法】対象文献は、医学中央雑誌web版で67件を特定、その中から結果・考察で患者の苦痛に対して言及しているもの22件を対象文献とした。Walker & Avantの手法を参考に概念分析を行った。【結果】属性13、先行要件7、帰結6のカテゴリーが導き出された。構築した概念モデルから、本研究では「 患者の苦痛」を『 個人の状況や何らかの外的刺激によって身体・精神のみならず社会・スピリチュアルな面をも含む不快な感情であり、自己コントロールが困難で慢性的に継続するため、その後のQOLに悪影響を及ぼしうるもの』として定義した。【考察】「患者の苦痛」を軽減するために、知識や技術の向上、および患者との関係性の構築が重要であることが改めて示唆された。

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© 2022 看護科学研究編集委員会
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