日本腎臓病薬物療法学会誌
Online ISSN : 2189-8014
Print ISSN : 2187-0411
症例報告
血液浄化療法の違いからくるレベチラセタムの安全性
志内 敏郎 村上 真也数藤 康代川原 和彦
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2018 年 7 巻 3 号 p. 211-214

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抄録

症例は34歳の女性で、血液透析(HD:hemodialysis)導入後約7ヶ月後に痙攣発作があり、レベチラセタム投与で痙攣発作は消失した。透析アミロイドーシス予防目的で、HDからオンライン血液透析濾過(on-line HDF:on-line hemodiafiltration)へ変更したが、変更後から強い眠気の訴えがあった。強い眠気の症状がとれず、on-line HDFからHDへ治療法を戻し、症状は改善したことからHDよりon-line HDFではレベチラセタムの除去が少なくなり蓄積した可能性が疑われた。

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© 2018 一般社団法人 日本腎臓病薬物療法学会
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