日本鳥学会誌
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短報
愛知県西三河地域におけるミゾゴイGorsachius goisagiの営巣樹種と立地環境
石川 正道浜口 寛小西 恭子藤田 一作大鹿 裕幸川上 和人
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2012 年 61 巻 2 号 p. 289-295

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抄録
 愛知県西三河山地において,2009~2010年の繁殖期に26ヶ所のミゾゴイの巣を確認した.巣は全て広葉樹の生木で確認され,樹高は平均16.5 m,架巣高は平均10.6 mであった.巣の周辺環境としては,針広混交林および針葉樹林がほとんどであったことから,ミゾゴイは広葉樹を積極的に利用していると考えられた.また,営巣樹全体の4割以上がサクラ類での営巣であった.サクラ類の密度はそれほど高くないものの,太い横枝が張り出すことで営巣しやすい条件を持つと考えられた.営巣地形条件では谷底又は斜面下部でのみ巣が確認され,尾根部での営巣はなかった.ミゾゴイの営巣には,谷地形の内部に位置し,巣の支持に適した横枝が十分に発達した広葉樹が生育する森林が適していることが示唆された.
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© 2012 日本鳥学会
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