日本鳥学会誌
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原著論文
岡山県中部におけるヨタカの営巣環境の特徴
多田 英行
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キーワード: ヨタカ, 繁殖, , マツ林, 伐採跡地
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2022 年 71 巻 2 号 p. 137-144

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抄録

本研究では岡山県中部におけるヨタカCaprimulgus indicusの営巣環境を調査した.2015–2020年の調査で,のべ119の推定なわばりを踏査し,16巣を確認した.確認した巣のうち,巣の痕跡のみで親鳥やヒナを観察できなかったのが5巣,抱卵は観察されたが育雛は観察されなかったのが5巣,育雛まで観察されたのが6巣だった.ヨタカが好む営巣環境は,アカマツ二次林地や植林伐採跡地の尾根付近にみられる,地表が乾燥した疎らに茂みのある開放地である傾向がみられた.また,ヨタカは傾斜地の一部にある平坦な場所を巣に利用していた.

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© 2022 日本鳥学会
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