日本鳥学会誌
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野外におけるコシジロウミツバメの抱卵エネルギー消費量
新妻 靖章高橋 晃周綿貫 豊
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1999 年 47 巻 2 号 p. 49-53

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抄録
北海道東方の大黒島で,野外におけるコシジロウミツバメの抱卵中のエネルギー消費量を,巣箱を用いて測定した.コシジロウミツバメ成鳥の平均酸素消費量は,日中(14:00-16:00)では86.2±29.0mlO2/h(n-16),夜間(0:00-3:00)では104.4±23.7mlO2/h(n=11)であった.酸素消費量は,夜間には気温が16.6°Cから12.5°Cに下がるのにともなって増加したが,日中の酸素消費量は大きく変動し,気温との関係はなかった.抱卵中の一日のエネルギー消費量は46.0kJ/dと推定された.これは野外において抱卵鳥の体重減少量から推定された値(44.5kJ/d)とほぼ一致していた.したがって,巣箱を酸素測定チャンバーと1することで,鳥に撹乱を与えることなく,抱卵中のエネルギー消費量の変化を調べることができる.
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