日本評価研究
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特集:ポストコロナ時代の評価
コロナ禍の政府政策とそのレビュー
-危機管理と副作用に注目して-
南島 和久
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2022 年 22 巻 1 号 p. 3-14

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抄録

 2019年11月にはじめての感染者が確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2年以上の歳月にわたって日本にも災禍を振りまいてきた。2021年9月の第5波の収束、緊急事態の終了宣言で本当にCOVID-19は終わりとなるのか。それともまだ続きがあるのか。現時点では十分に見通せない。かえりみれば、COVID-19は日本社会のあらゆる側面にわたって影響を与えてきた。とくに経済・財政面の影響には深刻なものがあった。

 本稿は、行政学の立場からCOVID-19に関する政府対応についてレビューを試みようとするものである。その際、本稿はとくに評価の前提となる政府活動―プログラム―の解明の重要性について言及する。

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