日本評価研究
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研究ノート
業績測定による評価における指標の質改善のための帰納的情報の必要性
池田 葉月
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2022 年 22 巻 2 号 p. 111-122

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抄録

 業績測定は比較的簡易な評価手法であり、業績測定を中心的な手法とする評価制度は、公共部門において普及している。業績測定は事前に設定した指標を用いて測定した実績値と目標値を比較して評価する手法であることから、指標の質が重要である。そのため、適切な指標を設定するとともに、不適切な指標は見直す必要がある。指標の質を改善する方法には様々なものがあるが、その1つとして、見直す前の指標と見直しの理由、見直した後の指標などの情報を整理し、そこから学習することが挙げられる。しかし、指標の見直しの実施状況や見直しの理由に関する情報は少ないことを本稿では明らかにする。また、指標の見直しに関する情報などの帰納的な情報が不足していることを明らかにし、それらが指標の改善に役立つことを述べる。

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© 2022 日本評価学会
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