日本菌学会会報
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文献・標本に基づく樺太南部・千島列島における冬損・雪腐病菌の記録
星野 保藤原 峰子湯本 勲
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2008 年 49 巻 1 号 論文ID: jjom.H19-05

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抄録

 樺太南部における雪腐病と思われる冬損・冬枯は1908年あるいは1909年に報告され,国後島では1940年,択捉島では1941年にその記録がある.樺太の雪腐病菌として1936年,Monographella nivalis var. nivalis(文献中ではFusarium nivaleと記述),Myriosclerotinia borealis(同Sclerotinia sp.)およびTyphula incarnata(同Typhula Itoana)が報告されており,同地で1932年に採取されたM. borealisおよびTyphula ishikariensis,および1940年に採取されたSclerotinia trifolioumの標本が北大総合博物館(SAPA)に所蔵されている.

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© 2008 日本菌学会
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