東京医科歯科大学口腔外科学第二講座
1997 年 3 巻 2 号 p. 93-97
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サルコイドーシスは, 原因不明の肉芽腫症で多臓器をおかすが, 口腔病変は極めて稀である。症例は76歳女性で, 左側頬部腫瘤を主訴とした。全身検索の結果, ブドウ膜炎と皮下結節がみられた。血清リゾチーム値の上昇, ツベルクリン反応の陰性, 血清免疫グロブリンの高値などの免疫異常がみられた。臨床および検査所見より非活動期であった。内科的治療は不要で, 義歯による口腔機能の回復のため, 当該病変の減量術を施行した。
日本口腔内科学会雑誌
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