日本口腔粘膜学会雑誌
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舌病変により発見された全身性アミロイドーシスの1例
横倉 幸弘上地 江美里渡邉 八州郎朴 忠君室井 和子藤林 孝司
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キーワード: アミロイドーシス,
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1997 年 3 巻 2 号 p. 88-92

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抄録

アミロイドーシスはアミロイドと呼ばれる蛋白が種々の臓器に沈着し, 機能障害を起こす疾患である。症例は, 64歳男性で, 舌の無痛性腫脹を主訴に紹介来院した。血液所見ではβ2-ミクログロブリンに軽度の上昇がみられた以外に異常値はみられなかった。舌生検にてアミロイド沈着が認められた。全身性を疑い精査を行なったところ, 皮膚や直腸などにもアミロイド沈着が認められ, 全身性アミロイドーシスと診断した。症例は約3か月で心筋梗塞を合併し不幸の転帰をとった

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