日本口腔粘膜学会雑誌
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シェーグレン症候群に伴う口腔乾燥症状に対する塩酸セビメリンの効果
岩渕 博史下村 絵美内山 公男
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2002 年 8 巻 2 号 p. 52-57

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抄録
シェーグレン症候群に伴う口腔乾燥症患者に対し, 塩酸セビメリンの投与を行い, その有効性について検討した。対象は2001年9月~2002年3月に本薬剤の投与を開始した51例とした。性別は男性2例, 女性49例で, 平均年齢は65.8歳 (34~84) であった。平均投与期間は22.7週 (6~37) であった。投与量は90mg/日または60mg/日とし, 90mg/日例は15例, 60mg/日例は36例であった。唾液分泌量増加率は平均117.2%で, 59.5%に唾液分泌量の改善がみられた。自覚症状は64.8%で改善がみられた。他覚所見は81.8%で改善がみられた。唾液分泌量増加率と自他覚症状改善度を合わせた有効率は75.7%であった。副作用は35.3%にみられた。
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