作業科学研究
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第22回作業科学セミナー 特別講演
ライブ・アクション・ロールプレイ(LARP)という意識向上を目的とした シリアス・ゲーミング方法:「ひきこもり」についての LARP を例に
カム ビョーン=オーレ
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2019 年 13 巻 1 号 p. 32-44

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抄録

ライブ・アクション・ロールプレイ(LARP,ラープ)は即興劇,共有ストーリーテリングとゲーム要素(ルール,チャレンジ等)の組み合わせにより,人々が自分の日常と異なる世界を体験できる方法である. 企業でのロールプレイング訓練またはサイコドラマに似ている活動であるが,練習や治療よりも物語の共同創作や体験に重点的に取り組む. また教育と政治の文脈で実施されるLARPが増えている. その目的は参加者を考えさせることであり,学習のためにLARPの参加のみではなく,事前ワークショップと事後ディブリーフィングを行うことも特徴である. LARPは参加者にとって直接的な体験になりうるので,共感または意識向上を目的とした活動で役に立つと思われる. そのような目的でLARPを使用する例として,本稿は「ひきこもり」経験者へのインタビューに基づいてデザインしたLARP「安心からの脱出」の実践を紹介し,その学習効果分析の可能性を検討する.

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© 2019 日本作業科学研究会
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