抄録
社会的そして政治的結びつきを越え,学問的境界への挑むための批判的学者として自分自身を置くという,作業科学内での自分の与えられた立場で,日本作業科学研究会の第22回シンポジウム(訳注:第22回作業科学セミナー)の基調講演では,作業に取り組む変革的な学問に貢献するため,どう参加が革新的な方法で動員されるのかに焦点を置くこととした. この論文では,前提を導く輪郭を描き,重要な鍵となる概念の定義を行った後,批判的作業科学の中での変革的展望の発展を示し,変革的学問の鍵となる特徴を定める. 次に,活動指向的学問の一部として参加を考えるため変革的レンズを利用し,そのようなレンズから参加の理想を述べ,学際的学問で扱われてきた参加に関わる制限についての批判的分析を示す. そして,もし,作業科学が社会的変革を担う方向へと移行するつもりがあるのなら,作業科学者たちは参加の変革的モデルを十分に取り入れる必要があることを議論する.最後に,変革的参加を再考し実行する方法を提案する.