三輪敏さんは,医学書院の社員として,「理学療法と作業療法」(医学書院,1967~88年)の編集に携わり,1989年に三輪書店を創業し,日本でもっとも 長く続く作業療法専門誌「作業療法ジャーナル」を刊行した.2003年には, 新たな出版社シービーアールを創業し,2019年に勇退した.私は,2000年から 4 年間,「作業療法ジャーナル」の編集委員を務めたときに,三輪さんの仕事を少し知る機会があった.大手出版社を辞めて,独立して社長となり, さらに新しい会社を立ち上げた三輪さん,働く場所を変えながら,一貫して医書編集の仕事に携わってきた経験をお聞きすることで,この作業とその周辺を知りたいと思う.