抄録
内耳が病変部となっているめまいや難聴の診断には,CT 画像を用いた内耳の形状確認が必要とされる。しかし,内耳は非常に小さくまた三半規管の形状が複雑なため2 次元の断層画像から病変部位を判断することは困難である。そこで,内耳の形状を3次元表示して診断を行う技術が求められている。内耳の3次元再構成のためには,各断層画像から内耳の部分を抽出することが不可欠である。従来行われている画像処理手法では内耳の抽出に手動での操作が多くなってしまうという問題点があり,臨床における実用性という点で課題がある。よって本研究では臨床での診断支援を目指し,(1)視覚的な形状の確認(2)手動操作の削減(3)半規管の角度等の算出,という3つを条件として挙げ,これらを満たすためにRegion Growingを利用した3次元再構成手法を考案した。