・入院中の BPSD は、環境変化、せん妄、疼痛、排泄障害、睡眠障害、薬剤、家族分離などが重なって表出する苦痛・不安・混乱のサインとしてとらえる。
・初期評価では、安全確保と並行して、症状の発症時期、日内変動、誘因、軽減要因を把握し、せん妄や身体疾患、薬剤性要因などの可逆的要因を優先して検索する。
・ケアの基本は非薬物的介入であり、環境調整、コミュニケーションの工夫、生活リズム、排泄、疼痛、睡眠への支援を、家族からの情報と多職種連携に基づいて個別化する。
・向精神薬は、非薬物的介入で不十分な場合や切迫した安全確保が必要な場合に、標的症状、利益・不利益、再評価時期、中止基準を明確にした SDM に基づく時間限定の治療試行として用いる。
・進行期・終末期では、検査・治療の継続だけでなく、安楽、栄養・水分摂取、療養場所、鎮静の要否など について、本人の推定意思と尊厳を軸に目標を再設定する。