体育学研究
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発育期にある陸上競技中・長距離優秀選手の有酸素的作業能, および長距離走行中の酸素摂取水準
村瀬 豊小林 寛道宮下 充正
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1973 年 17 巻 5 号 p. 269-275

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抄録

中学生の優秀な中・長距離選手7を対象に, トレッドミル速度漸増負荷法(傾斜8.6%)によってVo_2max.を測定した. そのうち3名についてはexhaustion直後から40分間の酸素負債量を測定した. また中学放送陸上大会2,000m競走上位入賞者3名を対象に, レース・スピードに近い速度(300m/分)で2,000mを走行させ走行中の酸素摂取量を測定した. 以下はその結果である. (1) Vo_2max.の平均値は3.29l/分, また,体重当りの平均値は60.8ml/分であった. (2) V^^.o_2max.が得られた時の換気量の平均値は111.0l/分であった. (3) 2,000m走行中の酸素摂取水準は最後の4分間以上はVo_2max.の80%以上であった. (4) 酸素負債量はそれぞれ7.04l, 5.68l, 4.65lであった.

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© 1973 一般社団法人 日本体育学会
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