体育学研究
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エージグループ水泳選手の最大酸素摂取量について
野村 武男
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1978 年 22 巻 5 号 p. 301-309

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抄録

本研究は定期的に水泳トレーニングを積んでいる水泳選手の水泳時における最大酸素摂取量をトレッドミル運動時のそれと比較し, 水泳トレーニングが両運動時における心肺機能にどのような影響をおよほしているかを検討した. 被験者は米国人エージグループ水泳選手29名(8〜21歳)であった. 全員につき牽引負荷水泳法とBalke法によるトレッドミル運動を実施し, 最大酸素摂取量を測定した. その結果は次のとおりである. 1. 最大酸素摂取量(l/min)は水泳時, 陸上運動時ともに年齢の増加にともない増大した. 2. 単位体重当たりの最大酸素摂取量(ml/kg/min)では, 水泳時, 運動時ともにどの年齢群とも同じ値を示した. 3. 水泳時, 陸上運動時ともに最大酸素摂量については同じ値を示し, それほどの年齢群についても同様な傾向を示した. 4. 水泳選手と過去に報告されたnon-swimグループにおける最大酸素摂取量について, 14歳まではnon-swimグループとの差はみられなかったが, 14歳以降で水泳選手の方が有意に増大した.

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© 1978 一般社団法人 日本体育学会
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