山口大学医学部小児科
1999 年 13 巻 5 号 p. 360-364
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
再生不良性貧血で骨髄検査の細胞数が汎血球減少の程度に一致しない場合, その診断は容易ではない.中等度再生不良性貧血3例にMRI撮影を施行した.2例は骨髄穿刺あるいは生検で細胞数減少が軽微であったが, MRI所見で腰椎椎体矢状断撮影Tl強調画像で高信号を示す病変部がみられた.全例に抗胸腺グロブリンとcyclosporinを含む免疫抑制療法を施行し, 2例は完全寛解しMRI所見も改善した.MRIは骨髄の細胞密度評価法の一助として有用である.
日本小児血液・がん学会雑誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら